歴史 内浜ジャーナル
名古屋市瑞穂区内浜町にある「すずき内科クリニック」の鈴木馨医師のブログです。病気の説明や私の趣味などを語っていきたいと思います。
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> カテゴリー - 歴史
日本は独立国ではない?
第二次世界大戦で敗戦した日本は、しばらく米軍の占領下にありました。
その後1951年サンフランシスコ平和条約によって、独立国扱いとなりました。
しかし、完全な独立国ではなく、安全保障条約によって米軍は日本のどこに基地を作っても良いということになっています。
また、政治経済政策においても日米構造協議など、アメリカは日本に口を出し、支配的な立場にいます。30年間日本の景気は落ちる一方で増税一辺倒であることも財務官僚のせいばかりとは言えないと思います。
われわれ大半の一般人は、日本の中に米軍基地があることを好意的に受け止め、むしろ世界最大の軍事国家が日本の自衛、安全を保障してくれていると思っていました。
ところが、米軍が世界最強であるという神話が崩れ始めています。
ウクライナ戦争は米ロの代理戦争であることは明白です。アメリカは莫大な予算を使って武器、人員をウクライナに送り込んできました。NATO諸国にもそれを強要しています。
今でもNHKニュースなどでは、ロシアの負けが決まったかのような報道をしています。
しかし、少し調べてみれば分かりますが、世界の客観的報道ではウクライナの敗戦は決定的です。すなわち米軍はベトナム戦争に次いで敗戦を喫する見込みです。
また、米国はロシアの石油などをドル建てで支払えないようにスイフトから外しました。これで、ロシアは困るかと思いきやインド、中国などは自国通貨で石油を輸入し始めました。これによって、ドルと石油という世界経済を牛耳っていた価値基準が崩壊に向かっています。資本主義経済は大混乱前夜です。
現在、次に懸念される戦争は中台戦争です。その点においては一般メディアもネットメディアも盛んに警鐘を鳴らしています。実際、アメリカの下院議長ナンシーペロシが訪台した際には、中国は台湾周辺で盛大な軍事演習をおこない、中国のミサイルが日本の領海に落ちました。
このたびの蔡英文総統の訪米でも軍事演習をおこなっています。
***
ここからは私見になるのですが、中国、あるいは習近平は中台戦争を起こしたがっていないと考えます。確固たる根拠があるわけではないのですが、武力を使って台湾を占拠してもあまりメリットはないと思います。むしろ、習近平はサウジアラビアとイランの国交を仲介したり、ウクライナ戦争の仲介をしたりしており、平和的な君主の側面を重視している時期です。台湾侵攻をして半導体など先進的な窓口として台湾を利用してきた中国としては、技術面で西側と分断されてしまうようなことは避けたいはずです。
むしろ、中台戦争を起こしたがっているのはアメリカだと思っています。アメリカの最大の産業は武器産業です。軍産複合体の企業、投資家にとって他国で人が死のうが、アメリカの兵士が死のうがお構いなしです。ウクライナが収まったら次は中台戦争だと思っているのではないでしょうか。
プーチン大統領は演説の中で日本について触れ、「日本はアメリカの属国である」と明言しました。
属国であることから脱却しようとし、プーチン大統領やトランプ大統領と親密な関係を作っていた安倍総理は亡き者にされました。手作り銃で単独犯ではとても無理です。真犯人を探るような政治家は必ず警視庁など官僚から脅しが入ります。ここで、日本は未だに占領下にあることを思えば真犯人は誰か、自ずと想像できるというものです。岸田総理は真相を知っていると思います。
また、最近自衛隊幹部の乗ったヘリコプターが墜落した事件がありましたが、同様の考え方で行けば中国の犯行という説は否定的となります。
日本の政治を決めているのは総理大臣でも国会議員でもありません。アメリカ(民主党政権)です。
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[ 2023/08/04 16:52 ]
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豊臣秀吉
応仁の乱以降、100年以上にわたる権力者不在の戦国時代を終結させ天下統一を果たしたのは豊臣秀吉です。
もちろん、織田信長がほとんど統一寸前まで持って行ったのですが、信長の路線を踏襲したと言え、卑賤の身から大出世した秀吉が一代で天下を統一したことは事実です。
さて、ちょうどその頃は、西洋人(ポルトガル、スペイン)の大航海時代に当たります。
西洋人はおもにスパイスが欲しくて南アジアを目指しましたが、ほかにも、商売になるものならなんでも扱いました。
日本がいちばん欲しかったものは火薬の原料になる硝石です。
種子島に鉄砲が持ち込まれ、それを二丁買った戦国時代の日本人はあっという間に自国生産を始め、数年後には世界一の銃保有国となってしまいました。
ところが、銃は自国生産できても火薬の原料になる硝石だけは輸入に頼らなければなりませんでした。
それでは、日本からは対価として何を支払い、あるいは輸出したのでしょうか。
日本は有数の金産出国でしたが、西洋人には不要だったようで、銀、銅や硫黄が輸出品でした。
さて、それ以外に重大な輸出品があったのです。
なんと。それは人間です。奴隷として売っていたのです。
誰が?
もともとは貧困のため親が売ったのかも知れませんが、最大の首謀者はキリシタン大名です。火薬欲しさに自領民を売り飛ばしたのです。
ローマ教皇に会いに行った少年使節団も、世界各地で日本人奴隷を目撃しています。
そこで秀吉です。
日本人が奴隷として売られている事実を知り、激怒した豊臣秀吉が、1587年7月24日にイエズス会の副管区長のガスパール・コエリョに対し、
『予は商用のために当地方に渡来するポルトガル人、シャム人、カンボジア人らが、多数の日本人を購入し、彼らからその祖国、両親、子供、友人を剥奪し、奴隷として彼らの諸国へ連行していることも知っている。それらは許すべからざる行為である。よって、汝、伴天連は、現在までインド、その他遠隔の地に売られて行ったすべての日本人をふたたび日本に連れ戻すよう取り計らわれよ。もしそれが遠隔の地のゆえに不可能であるならば、少なくとも現在ポルトガル人らが購入している人々を放免せよ。予はそれに費やした銀子を支払うであろう。(ルイス・フロイス「歴史」)』と、手紙で命令しています。
この文面を見れば、政治家としての秀吉の優秀さが分かります。
天下を取る、ということは日本一の権力者になることです。
それは、民衆を思うがままに動かせる、民衆から搾取をできると言う意味ではありません。
天下人が民衆を守る責任を負った、ということです。
自国民の安全、食料確保、治安を守るということです。その点、まったく現在も変わっていません。
この手紙には、はっきりと、そういった秀吉の自覚が読み取れます。
自国民が奴隷として他国に売られる、ということに強烈な怒りを表明しています。
そして、国際ルールというものも分かっており、自分の失策でもないのに対価を払うと書いています。
やはり、秀吉は郷土の誇る日本有数の優れた政治家です。
[ 2017/08/29 17:06 ]
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お米と古墳
前回、日本人とお米の歴史を取り上げました。
水田はもともと凹凸のある土地を平坦にしたプールのようなものであり川から水を引く灌漑設備とセットになった高度な土木工事であったことを述べました。
さて、話は変わりますが古墳時代という時代があります。
3世紀後半から7世紀末頃に日本全国、北は江別から南は鹿児島までたくさんの古墳が作られた時代です。そしてその後はぱったりと古墳は作られなくなりました。
古墳はなんのために作られたか?
教科書には朝廷はじめ各地豪族が庶民を使役して権力者の墳墓を作らせた、と書いてあります。
ところが最近小生がネットで読んだ説はまったく違う驚くべきことが書いてあったのです。(引用元は最後に示します)
それは
「古墳は水田開墾の土木工事で出た土砂を盛ったものだった」のでは、という説です。
水田を作るためには土地を水平にならさなければならず、川から水を引くための水路、用水池、水田を守るための堤防工事などが必要となります。これらの工事の過程で大量の土砂が出ます。現代でもリニア新幹線工事での土砂の処分のことが問題になっています。
この大量の土砂を近くに盛り土をして処理をしたのが古墳であるというのです。崩れてきた時に備えて周囲には堀があります。そして、ついでに古墳を計画した領主の墓を古墳の上に作ったというのです。あくまでもお墓はついでに作ったものです。
これは非常に説得力のある説明です。
古墳の代表である世界最大の仁徳天皇陵の仁徳天皇は、民のかまどのエピソードで有名です。高台から見渡すと「民のかまどより炊煙が昇らない」と3年間の租税を免じたというものです。日本書紀にはさらに仁徳天皇の業績が記載されていて、難波の堀江の開削、茨田堤の築造のことなど多くの土木工事のことが書かれています。いずれも水田開発、食糧増産、および治水による民の安全にかかわる公共事業です。これだけの土木工事をすれば古墳も最大になるでしょう。そして民を富ませることができたことができたでしょう。おそらく古墳時代を境に日本の人口は大幅に増加したことでしょう。やはり公共事業は大事です。もちろん炭水化物主体の食物になったのもこの時代からでしょう。
引用元
越智社長のおちゃめ日記
巨大古墳は公共工事の跡!?
http://www.halex.co.jp/blog/ochi/20140718-3711.html
小名木善行ねずさんのひとりごと
古墳のお話
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-2697.html
仁徳天皇陵に関する大切なお話
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-2425.html
[ 2016/06/29 16:39 ]
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日本は恵まれた国
日本列島は世界的に見てかなり特殊な場所だったと最近思っています。
最終氷河期が1万年前に終わるまでは日本列島は大陸と地続きだったのです。実際、「一万年前を掘る」でも触れられていますが1万年以上前のシベリアの遺跡から日本の石器と似た石器が出土しています。日本人は風貌だけでなく遺伝子的にもバイカル湖周辺の人々(現ブリヤート共和国)と似ていると言われています。地続きの時代には大陸からの移動は自由でした。
そして、氷河期が終わると大陸との間は日本海で分断され日本列島、日本人は孤立化します。
これが日本にとって幸いしました。
世界の歴史を見ると、4,5千年前に大規模な穀物栽培が始まり、人口が急激に増えます。ここで、土地、水資源を争って戦争が急増します。当然、地続きならば民族の移動、侵略がつきものになります。民族移動や侵略と言葉にするのは簡単ですが、悲惨で残虐な殺し合いの世界です。滅亡した民族も多数あります。しかも、それは歴史上の出来事だけでなく、現在進行形で世界に紛争が起きています。
日本は海で取り囲まれていて、大量の侵略ができない土地です。航空機が発達する以前は元寇くらいのものでした。おかげで氷河期から先の大戦以前の長い長い間、世界史の流れから一線を画した平和な状態を享受していました。
日本にも、やはり穀物栽培すなわち米栽培の拡大化、人口の増加とともに武士階級が生まれ、戦乱は多少ありましたが同じ民族同士なので敵の殿様に責任を取らせて切腹させたりしても、そこに属する一般民まで殺戮するという発想はありませんでした。
海流のおかげで温暖で多湿で、山岳地域が多く水資源が豊富にあります。つまり、食料が豊富で平和な国です。
日本にも内戦は多少あったものの、異民族同士の争いに比べれば比較にならないレベルです。
おかげで氷河期以来一貫して同じ文明を保っています。世界の中でこのような地勢に恵まれた国家はありません。
我々は幸せです。
wikipediaから転載
[ 2014/11/26 10:11 ]
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