不眠症

日本人の5人に1人は不眠症であると言われます。
睡眠は疲労回復に欠かせないものです。よく眠れないことは大きな健康問題です。
睡眠障害には寝付けない、夜中や早朝に眼が覚める、眠りが浅い、といったタイプがあります。

不眠症の原因にはいろいろあります。誰でも、今日はなかなか寝付けないな、という日がありますが、それがストレスとなってまた寝付けないのでは、という恐怖心から不眠症になる方もいます。昼間、神経を使うことが多い仕事で、交感神経が高ぶった状態のままで眠れない方もいます。
肩こり、腰痛、夜間尿も不眠の原因です。

不眠症の対策としては、まず早起きをして朝日を浴びることが大事です。朝日を感じてから15，6時間後に睡眠の周期が来ると言われています。
運動も大事です。特に日中に屋外で日の光を浴びて歩行などすると良いでしょう。しかし、睡眠前3時間以内の運動は睡眠の妨げになります。
夕食も睡眠3時間以上前に済ませないと眠りが浅くなります。
寝る前のアルコールは眠りが浅くなったり、中途覚醒の原因となりますので、アルコールを睡眠のために飲むことは止めましょう。

睡眠薬について
最近使われている薬は安全性の高い薬です。また睡眠薬を使用して認知症になるということはありません。
薬の作用時間によって短時間作用型、中期作用型、長期作用型があります。患者さんのパターンによって使い分けたり併用したりします。しかし寝入り始めの数時間に深く眠ることが満足感が大きいため短時間作用の薬（いわゆる睡眠導入剤）を使用することが多くなっています。
また軽症の方や今まで睡眠薬を使用したことがなくて不安のある方は通常は日中に使用するような精神安定剤を服用するだけで眠れるかも知れません。

不眠症についても当院にご相談ください。