内浜ジャーナル

名古屋市瑞穂区内浜町にある「すずき内科クリニック」の鈴木馨医師のブログです。病気の説明や私の趣味などを語っていきたいと思います。

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ホーム > アーカイブ - 2016年06月

お米と古墳

前回、日本人とお米の歴史を取り上げました。

水田はもともと凹凸のある土地を平坦にしたプールのようなものであり川から水を引く灌漑設備とセットになった高度な土木工事であったことを述べました。

さて、話は変わりますが古墳時代という時代があります。
3世紀後半から7世紀末頃に日本全国、北は江別から南は鹿児島までたくさんの古墳が作られた時代です。そしてその後はぱったりと古墳は作られなくなりました。

古墳はなんのために作られたか?

教科書には朝廷はじめ各地豪族が庶民を使役して権力者の墳墓を作らせた、と書いてあります。

ところが最近小生がネットで読んだ説はまったく違う驚くべきことが書いてあったのです。(引用元は最後に示します)


それは
「古墳は水田開墾の土木工事で出た土砂を盛ったものだった」のでは、という説です。


水田を作るためには土地を水平にならさなければならず、川から水を引くための水路、用水池、水田を守るための堤防工事などが必要となります。これらの工事の過程で大量の土砂が出ます。現代でもリニア新幹線工事での土砂の処分のことが問題になっています。
この大量の土砂を近くに盛り土をして処理をしたのが古墳であるというのです。崩れてきた時に備えて周囲には堀があります。そして、ついでに古墳を計画した領主の墓を古墳の上に作ったというのです。あくまでもお墓はついでに作ったものです。

これは非常に説得力のある説明です。
古墳の代表である世界最大の仁徳天皇陵の仁徳天皇は、民のかまどのエピソードで有名です。高台から見渡すと「民のかまどより炊煙が昇らない」と3年間の租税を免じたというものです。日本書紀にはさらに仁徳天皇の業績が記載されていて、難波の堀江の開削、茨田堤の築造のことなど多くの土木工事のことが書かれています。いずれも水田開発、食糧増産、および治水による民の安全にかかわる公共事業です。これだけの土木工事をすれば古墳も最大になるでしょう。そして民を富ませることができたことができたでしょう。おそらく古墳時代を境に日本の人口は大幅に増加したことでしょう。やはり公共事業は大事です。もちろん炭水化物主体の食物になったのもこの時代からでしょう。


             NintokuTomb.jpg

引用元
越智社長のおちゃめ日記
巨大古墳は公共工事の跡!?
http://www.halex.co.jp/blog/ochi/20140718-3711.html
小名木善行ねずさんのひとりごと
古墳のお話
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-2697.html
仁徳天皇陵に関する大切なお話
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-2425.html
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[ 2016/06/29 16:39 ] 歴史 | TB(0) | コメント(-)

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