ウクライナ紛争とテレビの嘘

世の中の関心事はコロナからウクライナ戦争に移っています。

新聞、テレビによるとロシアは悪の帝国で、プーチン大統領はヒトラー並みの独裁者という報道一色です。





プーチン大統領はソ連崩壊後、エリツィン大統領政権下での経済的大混乱をみごとに納めたすぐれた政治家です。ロシアには石油など膨大な資源がありますが、ソ連崩壊後それらの資源はごく一部の資本家が独占して超大金持ちとなる一方で、庶民は公務員でも給料が何ヶ月も未払いとなる貧困状態に陥っていました。

プーチンは大統領になるや、それらの特権階級（オリガルヒ）を脱税などの容疑でロシアから追い出して産業を国有化し、庶民の生活を安定化させました。この時点からプーチンは一部の勢力（オリガルヒ）から憎しみの対象となり始めたのです。

オリガルヒの多くはユダヤ人です。東欧地域におけるユダヤ人は複雑な立場で、日本人にはなかなか理解できない部分です。帝政ロシア時代からこの地域のユダヤ人はひどく迫害を受けてきました。ナチス以前からポグロムというユダヤ人虐殺がロシアからウクライナ地域で何度もおこなわれてきました。ユダヤ人のスラブ人への憎しみは相当なものがあります。

東欧には昔からユダヤ人が多く住んでいました。
彼らはパレスチナ付近のセム系人種とは外見からして異なります。ヨーロッパの白人と区別できません。彼らは7世紀～10世紀にウクライナ付近に存在したハザール王国の末裔のようです。もともと宗教を持っていなかったハザール国は周囲のイスラム教国の圧迫により、イスラム教に対抗するため国王みずからユダヤ教に改宗しました。もともとのパレスチナの地から出たユダヤ人と出自はまったく異なります。
ハザール王国滅亡のあとも周辺民族特にスラブ人と軋轢を起こしていました。その結果がポグロムであり、その結果多くのハザール系ユダヤ人はヨーロッパ諸国やアメリカに離散してゆきました。彼らの中からは西欧社会で、大成功を収めるものが出てきます。代表はロスチャイルド家です。

このような経緯で、ユダヤ人（ハザール人）はロシア、特にプーチンを敵視しています。
プーチンを敵視している具体的な人物名を挙げることもできます。
本人が公言していますので。
代表はアメリカ在住のジョージ・ソロスという大金持ちのユダヤ人投資家です。91歳になった現在もウクライナに武器を送って軍事支援をおこなっています。また、彼はアメリカ南部国境から難民を入国させる運動にも熱心で、多数の犯罪者や人身売買用に子供を入国させてアメリカの治安の悪化に大きく寄与しています。



次に挙げるなら現在のアメリカ国務長官（ユダヤ人）ビクトリア・ヌーランドでしょう。彼女は2014年のウクライナで選挙で選ばれた親ロシア政権（ヤヌコビッチ大統領）を暴力でひっくり返したマイダン革命にも現地で参加しており、次のウクライナ大統領を誰にするかを電話で話している会話を盗聴されています。




今回のウクライナ紛争は2014年のマイダン革命以来続いている紛争です。戦争は2014年から始まっていたのです。ウクライナ軍、私兵（アゾフ大隊など）、海外からの傭兵が親ロシアの一般住民に危害を加え続けてきました。
大きな事件としてはオデッサの悲劇があります。親ロシア住民のデモ隊が労働組合会館へ逃げ込むとアゾフ大隊が建物を閉鎖して火を付け48人を殺害し、200人以上を負傷させました。この事件は今でもyoutubeで見ることができます。

親ロシア住民への迫害はだんだんエスカレートしてきて、最近では、東部ウクライナの親ロシア住民が多い地域が、ウクライナからの独立を言い始めるとウクライナ軍および私兵が一般住民への攻撃を激化してきました。またウクライナがNATO入りを目指すと公言しました。

2014年以来直接武力を使うことを自制してきたプーチン大統領はついにウクライナ侵攻を始めたのです。目的の第一は親ロシア住民の救出、アゾフ大隊などの非武装化、そしてアメリカが出資しているウクライナ領内に多数ある生物兵器研究所の調査です。

ここでカネのチカラで西側メディアを支配しているソロスも活躍します。テレビによく映っているロシア軍の一般住民への蛮行というのはウクライナ軍やアゾフ大隊の犯行、あるいはフェイク影像です（よく見ていると死体袋が動いたりしている）。
日本のメディアもこれらの西側通信社から配信されたニュースしか流しませんのでテレビしか情報源がない一般庶民は「ロシア憎し」ということになります。平和を愛する平和な脳の日本人はかわいそうなウクライナ人に寄付金を供出しています。ひょっとしたらその寄付金は弾薬になっている可能性もあります。

またロシアの主な産業は石油、天然ガス、小麦です。西側諸国は日本も含めこれらを禁輸にしました。また輸出入で支払いに使われるドル決済からロシアを外しました。
これらの経済制裁でもっとも困ったのはロシアからパイプラインで天然ガスを輸入しているヨーロッパ諸国です。回り回って他国から日本へ輸入されるはずの石油も減って、ますますガソリン高がエスカレートしてきています。

もともと脱炭素を言い始めたのはロシアを困らせようという意図があったことが分かります。調子に乗って何でもアメリカ（主に民主党系、国際金融資本家）の言うとおりに動いてきた日本もいい加減に気付くべきではないでしょうか。
中国はもちろん、インドもあくまでも今回の紛争で中立を保っています。

もともと日本は大東亜戦争終了後に不当にソ連軍に攻め込まれ、すでに武装解除をしている兵士を連行し、強制労働させていることから根っからのロシア嫌いが染みついています。
ロシアが悪の国家と思い込むくせも理解できなくはないですが、世界を動かしてメディアを握っている人々はもっと悪辣です。ウクライナ、ゼレンスキーは善良だと誤解しているとはしごを外される可能性が大です。